時計からラーメン二郎まで

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デスノートのキラは正義なのか2


デスノートの事についてなんだが実は漫画を読んだことがない。漫画を読んでないのにデスノートの事を語って良いのか分からないけどアニメは全部見た。
アニメ見たら大体のストーリーは合ってるだろうと思う。
そういえば誰かがドラマ版でLが死ぬなんてやっぱりドラマ版は最悪とか言ってたがどの作品でもLが死なないデスノートは無いはず。
キラは正義かって問われると犯罪の無い優しい世界なんて聞こえは良いけどキラは罪を自分が決めている。
もうその時点で正義でもなんでも無い。
何の為に法律があるかって事を考えられてないんだろうな。
法律は正義が暴走しないためのもの。
人殺しだけを殺すっていってもその人殺しって全部同じ状況じゃないよね。
だから裁判があるしそれで裁くのが法治国家としての正義ではある。
まあ正義なんて自分が正しいと思ってるだけで国が違えばまた別の正義もあるからね。
絶対的な正義なんてこの世には無いんだろうね。
それにしてもこういう漫画で正義というのを考えさせるデスノートは間違いなく名作だと思う。
キラが犯罪者だけを殺していたのなら歪んではいるがそれも正義だったはず。
ただしもうリンドエルテイラーを殺してそれに何の罪の意識も無いところを見ると自分に敵対する者も新世界の為に殺す殺人鬼になっている。
というか途中からは敵をどうやって殺すかという所に重きを置いていた。
犯罪のない優しい世界っていうのは要するにライトにとって都合の良い世界って事。
デスノートという強すぎる力の前に屈してしまったただの殺人鬼に過ぎないんだ。
もし新世界が出来たとして誰かに対して都合の良い世界なんて長続きはしないだろう。
現実にデスノートがあったとしたら平和にはならないだろう。
まず誰も名前を明かさなくなる。
更に顔も隠して生活するようななる。
そうなると死の恐怖に怯えて生活してるだけで犯罪が起きないというただそれだけでそれは平和とはいえない。
人の罪というのを個人で決めてしまうと必ず正義は暴走する事になる。
最初は罪の重いものだけを殺そうと思うだろう。
それがやがて罪の軽いものでも殺していくようになるだろう。
それがエスカレートすると自分に都合の悪い人間を抹殺し始める。
これは絶対そうなると断言出来る。人間1人だと自分の都合の良いように物事を進めていく。
それが強すぎる力を持つと制御出来なくなる。
大体万引きしただけで殺したり信号無視しただけで殺すのが正義であるはずがない。
法律は完璧ではないが少なくとも個人の暴走を止めることは出来る。
僕はそれだけでも法律というものの存在価値があるように思える。

物語の中ではライトがもうちょっと煽りに強ければ捕まる事も無かっただろう。
それより何よりの敗因は第2のキラ ミサミサが出てきたことだと思う。
ミサミサがあれほどバカで無ければ手がかりを掴むことも難しかったと思う。
死神の存在をバラした時点でもう勝負はついていた。
Lは死んでしまったが遅かれ早かれキラは捕まる未来だったのだ。